関西2大劇場を巡るツアー!
「後藤ひろひとに宝塚歌劇を見せたらどうなるか?」
「関西版ぴあ」もまったくおかしげな企画を打ち立てたものだ!
聞けば過去1年間以上続いている
連載記事による人気コーナーだそうで
色んなジャンルの色んな人に
それを仕掛けているらしい!
20年以上大阪に住みながら
「宝塚歌劇」を一度もまともに見た事のなかった私は
あまりに突拍子もないその企画に
二つ返事で乗り気を表明したのであった!
そんなわけで昨日は
阪急宝塚線に乗って「宝塚」駅までの旅をした!
旅と言っても30分ほどで到着してしまうのだが
普段はまず出向く事のない兵庫県!
見慣れない景色を見るだけで
すっかり旅行気分になってしまった!
「宝塚」駅で下車した時点で私は度肝を抜かれた!
そこは完全なテーマパークだった!
「宝塚劇場」が存在してこその街!
なにしろ劇場まで向かう遊歩道の名前が
「はなの道」
と言うのだ!
長年の吉本興業所属により
「関西と言えば『なんばグランド花月』」
という危険な誤報がすり込まれてしまった私には
ティッシュを配られずに
劇場に辿り着けるという事が
あまりにもショッキングだった!
遊歩道を犬と共に歩く人達が
リアカーを引いていない時点で
見たこともない景色だった!
道行く人に声をかけては
若手が新人公演の切符を売っているものと思っていた
そんな私の「劇場と路上の関係」は
見事に打ち砕かれた!
かくして「はなの道」を抜けて到着した劇場の
美しい事
優雅な事!
この中で行われている事が
華麗でゴージャスな物である事は間違いない!
てっきり路上に向けたスピーカーから
宝塚で言う「間寛平」や「坂田利夫」並の人気スターが語る
「名台詞」が流れているものと思いきや
そんな雑音はない!
もちろん劇場入り口に
たこ焼き屋台もない!
中に入ればあまりにも雄大なロビー!
「あれ後藤ひろひとだぜ!」
と気づかれながらも
ついついこんな写真も撮りたくなる!
グッズ売り場で私は更に腰を抜かす!
エコバッグ!
トートバッグ!
トップスターがデザインした
腕時計やネックレス!
メイクボックスや化粧品や香水!
私は愕然とした!
灰皿や醤油瓶にわずかなプリントを施して
高額で販売している場合ではない!
150円ぐらいの物からよく売れる
弊社の売店とはあまりに違うその世界!
やがて繰り広げられる
宝塚宙組による『カサブランカ』!
ラブシーンを演じる主人公達の頭を
「いつまでやっとんねん!」
とアルミのお盆で叩くうどん屋の従業員はいない!
ナチス将校に隠れての命がけの密会中に
「なんやてー!」
と言ってタンスの中から出てくる
隣の和菓子屋の主人もいない!
初めて登場する登場人物がいても
「よぉ、元気かいリック?」
と挨拶してすぐに芝居に入る!
誰も「個性あふれる独特な挨拶」をする役者はいない!
ましてや彼らの登場に
「熊や!死んだフリせぇ!」
と注意をうながす者もいない!
全身黄緑ではない美しい衣装!
「めらめらと」
で始まらない歌詞での心を打つ楽曲!
華麗なダンスを終えても
誰もそのダンサーを壁にぶつけない!
全てが新しいそんな世界!
それが宝塚!
私はまんまと大興奮にひろいでしまったのであった!
これ以上書くと
せっかく企画を用意してくれた
「関西版ぴあ」に申し訳ない!
掲載号が決まれば情報をお知らせするので
是非ともそちらでお読み頂きたい!
そんな私が
「宝塚」観劇を終えて向かった先は
まさに「NGK」!
「京橋花月」の支配人が是非私と飲みたいとの事!
その待ち合わせ場所が「なんばグランド花月」の事務所だった!
「ぼんちおさむ」のうめきがスピーカーから響く路上で
「茂じい」の着ぐるみと写真撮影する人ごみをかきわけて
たどり着くロビーは”ゴージャス”なわけがない!
廊下に写真展示されている歴代スターのいでたちは
タキシードにヒゲに丸メガネ!
はっぴ姿の従業員と
場内から漏れ聞こえる笑い声!
私は1日のうちに
関西2大劇場を巡った!
あまりにも正反対な二つの劇場!
「美しき物」と「汚れた物」!
「華麗な舞」と「けたたましいズッコケ」!
舞台を回転する「盆」と
他人の頭を打つ「盆」!
華やかで美しい「エリザベート」と
”カモ~ン”と誘う醜い「エリザベート」!
そして「羽根」と「ハゲ」!
彼女達には「花」と「月」と「雪」と「星」と「宙」があり
彼らには「花」と「月」だけがある!
残念ながら男に生まれた私には
一方の劇場にしか縁はない!
無茶を言わずにあきらめよう!
私の居場所は「ごめんください」
と言った後には
自分で「どなたですか?」と言わなければいけない
そんな場所なのだ!
あきらめを強く心に持ちながら
来年早々私はまた
「シマヤだしの素」
と書かれた幕の前に立つ!
『王立新喜劇・続コーポからほり303
〜今日も危険な上町台地』
にご期待あれ!
そんな相反する二社でありながらも
センス的に共通するグッズがある!
宝塚ではそれぞれの組でトップになった者だけが得る称号!
「宝塚歌劇せんべい」だ!
聞けば私の友人でもある元タカラジェンヌ
「風花舞」ちゃんも
「香寿”たーたん”たつき」嬢も
どちらもかつて宝塚現役時代に
「せんべい」となる栄光を手に入れたそうだ!
トップを目指す若きタカラジェンヌ達よ!
しのぎを削り合い
いつの日にか「せんべい」となれ!
そんなわけで昨日鑑賞した『カサブランカ』で
宙組トップとなった
「大空祐飛」嬢の
記念すべき「宝塚歌劇せんべい」を購入!
「村上ショージのしょうゆうことせんべい」
よりも見た目からしておいしそうに感じる
そんな私を責める社員はおるまいて!


